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西野は東城が告白したことを知らない。

18巻153話で真中が西野に伝えた時、真中は東城が告白したことを
話してないんですよね。
にもかかわらず、西野は「真中が東城の告白を断った。」ことを知っている。と自分は考えていました。でも経緯を整理してみると、そうではないと考えることができます。

順を追っていくと、

まず、2人の交際が始まる。

       ↓

真中が映研部のみんなに西野とつきあい始めたことを報告する。
(東城以外)

       ↓

西野が部室を訪ねてきて、映画の告白シーンを見る。

       ↓

その帰り道で、西野は東城に自分たちがつきあっていることを話したかを聞く。
(当然、この時点では東城はそのことを知らない)

       ↓

主演2人だけの試写会で、真中は東城に西野とつきあい始めたことを  話す。

       ↓

翌日の文化祭で真中と西野は一緒に行動しているが、東城に自分たちの交際を伝えたことを話してなく、そのまま西野は帰ってしまった。
(この時点で西野は、真中が東城に自分との交際をまだ伝えてないと思っている。)

       ↓

そして夜、東城は真中に告白して、真中はそれにはっきりとした答えを返す。そして、すぐに西野に伝えに行くが、そこで伝えた内容は、
「東城にちゃんと伝えたから、俺が好きなのは西野だってちゃんとわかってもらえたから」
東城の告白を断ったとは一言も言っていない。
(この時点で、西野が安心したのは、真中がはっきりと東城に打ち明けてくれたくれたこと。そしてもう一つ、真中が東城にはっきりと伝えたなら、東城が真中に告白することはない。と考えていた可能性があります。)

       ↓

受験当日(バレンタイン前日)、真中の家の前で待っていた西野は私服で訪ねてきた東城と出会います。
(東城が真中に告白することはない。と思っていたが、もし真中が東城の気持ちを知ったら真中はどうするだろうか。という不安を持ち始めたんじゃないかと思います。)

       ↓

そして真中が帰ってきて、最初に東城に声をかけた時点で西野は自分の不安が的中したと思いこみます。(真中が東城の気持ちを知って、東城を選らんだと。)

       ↓

でも、バレンタイン当日、真中の決意を聞いて西野は真中が、「周りに流されないで自分の未来をつかもうとしている」強さを感じます。(LAST TAKE の西野の心情より)そして、もしこれから先、真中が東城の気持ちを知っても真中の気持ちが揺らぐことはないと信じることができるようになったと思います。

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ラブサンクチュアリとホロスコープ

ホロスコープ


上の図は、占星術の本に付属のCD-ROMから作った自分のホロスコープです。
内側の数字がハウスと呼ばれる枠を意味し、外周のマークは星占いに見られる12星座が囲っています。その中に太陽、月を含めた惑星が出生日時、出生地を元に配置され、惑星とハウスの位置関係、惑星と星座の位置関係、惑星同士の位置関係で何らかの意味が示されるそうです。

ラブサンクチュアリの設定を見たときに思い浮かべたのはこのホロスコープでした。
恋愛を象徴するのはもちろん金星です。なので金星の位置関係をもとに相性を占うのがラブサンクチュアリだと考えることもできるのですが、前に書いた通り自分は恋愛だけの相性を占っているわけじゃないと解釈しています。実際別の占星術の本では、二組の夫婦の相性をホロスコープで判断する際に、アスペクトと呼ばれる二つの惑星の位置関係を重視していました。

ちなみにアスペクトとは

調和を表すアスペクト
0°   コンジャクション
30°  セミ・セクステル
60°  セクステル
120° トライン

不調和を表すアスペクト
90°  スクエア
150° インコンジャンクト
180° オポジション
以上、7種類がありそれぞれで二つの惑星の間の調和の強さが違います。
自分のホロスコープでは、コンジャクションが一つ、スクエアが一つ、セクステルが三つのアスペクトがあります。(上図左下参照)

ラブサンクチュアリの計算で自分が想像したのは、
上図の右下にある惑星、星座、ハウスの位置関係が2人の間でどれだけ合っているか。
同じ惑星同士のアスペクトがどれだけあるか。

そう言った近似性を元に数値化したのがラブサンクチュアリになるかなと考えています。
そして、そう考えると原作で真中と東城の間の恋愛の絆が断たれても、ラブサンクチュアリの価値は映画監督と脚本家という絆で残るんじゃないかと思ったのが、「夢紡ぐ糸」を考えた一つのきっかけでもありました。

西野がいつも笑顔でいてくれますように

高校時代、真中が西野と行った旅行先で笹舟に込めた願い。
この時の真中にとっては、まだ西野は”大切な人”ではなかった。と言えます。

もし、4年後再会した後に真中がもう一度笹舟に願いを込めるとしたら、こうなると思っています。
「西野がずっと自分のそばで笑顔でいてくれますように」
それは、真中の自分のそばで笑顔でいて欲しいという願いであり、自分が西野の笑顔を守って幸せにするという誓いにもなると思っています。
ただ、夢=西野の笑顔と幸せではないんですよね。


だから、「夢紡ぐ糸」で真中は自分が東城と一緒に夢を追いかけている限り、西野の笑顔を守ることができないと気づいて別れを納得するしかなかったわけです。

じゃあ、もし真中が東城との夢を捨てて西野の幸せだけを考えると言ったら、それで西野が何の負い目も感じずに幸せになれるキャラクターだとは思わないし、思いたくもないです。

いちご100%との最初の出会い

いちごを全巻読んだのは、去年の秋頃ですが、連載当初はジャンプ本誌で懸垂告白のあたりまで読んだ覚えがあります。そのときの感想は、
「三角関係か、最後にはどちらかが泣くことになるんだろうな。」

まあ、きまぐれオレンジロードと重ねてたということもあったんですが、女の子が泣く結末っていうのは見たくなかったわけです。特に序盤の内容だとほとんど東城と結ばれるようにしか思えませんでしたから、そうなると告白された西野は、何のために出てきたのかと思ってしまいます。
もし、中学あたりで連載が終了して東城と結ばれていたら、西野の待遇を気にして、あまり好きになれない作品と位置づけていたでしょう。
そういうわけで、あまり興味を示すことはありませんでした。

そして去年、マンガ喫茶で読む本を探していた時に、最後がどうなったのか気になってしまったのが運の尽き。ここまではまることになってしまいました。
多分、東城endだったらここまではまってなかったでしょう。おそらく、「あっハッピーエンドで終わったんだな。よかったよかった。」
と思って、翌日にはほとんど興味を失っていたと思います。
自分にとってこの結末が、アンハッピーエンドだったからここまで印象に残ることになったと思っています。

西野ファンは、ハッピーエンドだと主張するでしょうがハッピーエンドを迎えたのは西野ひとりだけです。真中にしても、あの雪の日の涙が示す通りハッピーエンドとは言い難いでしょう。たぶん、東城と結ばれて西野と別れることになってもあそこまで泣くことはないでしょうから。

東城は魔女?

一部で、東城のことを魔女と言っている人がいます。
根拠は二つ、

一つは、東城が西野から真中を奪うには魔女でないと無理という考え。
これは、「東城は真中と結ばれなければ幸せになれない。」という観念からきているもので、これについては「夢紡ぐ糸」で東城に恋愛以外の幸せを示しているので、特にこれ以上言うことはありません。

もう一つは、原作終盤の東城のキス事件、西野ファンの怒りですね。
まあ、気持ちはわからなくもないです。もしあの場を、西野の親友のトモコが見ていたら、間違いなく東城をひっぱたいていると思います。
でも東城ファンの自分は、というより東城ファンじゃなくても自分は怒りを覚えるということはないですね。「そこまで想いがあふれてるんだな」と思うだけです。

さて、この寝ている人間にキスをするというシチュエーション。結構多いのかも、自分が知っているので二つあります。

「小山荘のきらわれもの」(著:なかじ有紀)
主人公彰吾は、引っ越してきた当日に風でスカートが翻った女の子の足に一目惚れ?します。その女の子「安古」に2年と少しの片想いを経て晴れて恋人同士になる訳ですが、彼はずっと自分に片想いをしている女の子のことを知りません。その一人が同じ陸上部の後輩に当たるマネージャー。
そして、ふたりが結ばれた後も想いを絶ちきれず、とうとう主人公が保健室で寝ているのを見てキスをしてしまいます。恋人の安古が偶然その場を目撃していることも気づかずに。
その後、そのマネージャーは自己嫌悪に陥ります。安古も心中は穏やかじゃなく、ちょうど主人公が転校の話も出てきたせいで一度はケンカ別れしてしまいます。でも結局、もう一度気持ちを伝えて付き合うことになります。

もう一つ
「夢追人の群れ」(著:原のり子)
舞台はハリウッド、ミニチュア制作などを手がける特撮スタッフのヒロイン、スワニーは人気俳優のエラリィに惚れられ、しばらくして付き合い始める。しかし、エラリィの共演者で恋人の座を狙っているバーバラは気に入らず、何度も邪魔をしようとする。そして、ロケ先でけがをしたエラリィを見舞いに病院に向かうスワニー。それを病室の窓から見つけたバーバラは、エラリィがまだ目を覚ましていないのを利用して、スワニーが病室に着くタイミングで芝居を打つ。寝ているエラリィにキスをしながら、「スワニーなんか相手にするから罰が当たったのよ」、「これからは浮気しちゃダメよ」などと言ってさもエラリィと会話をしているように見せかける。それに騙されたスワニーはショックを受けて、エラリィに会わずに帰ってしまう。エラリィは病院を抜け出してスワニーに会いに行ったが、彼のことを信じられないスワニーは拒絶してしまう。その後しばらく2人は別れたまま撮影は順調に進んでいく。映画が完成して打ち上げパーティでエラリィは、初めてスワニーの誤解の原因に気づく。またスワニーも自分が誤解しているんじゃないかと思い始める。結局、周囲の協力も会って2人はお互いの誤解を解いて、エラリィが指輪を渡してハッピーエンドで終わる。

以上、東城と「小山荘・・」のマネージャーの場合は、理性を飛び越えて感情に走ってしまったと言えるだけに、同情する部分も強い。対して、バーバラの場合は当たり前だけど同情の余地はない。なぜバーバラまで紹介したかというと、自分が考える悪い魔女の定義は、
「自分が幸せになるために他人を不幸に蹴落として平気で笑っていられる人間」
そう思っているから、そしてこれが一番言いたかったことでもある。
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