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タイトル変更によせて

「終わりよければすべてよし」 過程でどのようなことがあっても、結末さえ立派にできていれば、途中の失敗などは問題にしないということ。
慣用句辞典より引用

始まりも、終りまでの過程の内容も、もちろん大事ではあると思う。しかし、最後が後味悪いとやはり作品全体の価値が下がってしまう。自分としては、ハッピーエンドで終わるのが一番いい。
と言うことで、原則として完結した作品(読み切りも含む)を中心に書いていく予定です。

今回は、自分のマンガの遍歴について、さすがに最初に読んだマンガが何かなんて覚えていない。そもそも、中学の時に今の家に越してくる前にマンガを読んでたかどうかが思い出せない。
ただ、越してきてから読んだマンガの量は結構な量になると思う。2,3年前につぶれたが当時越してきた家の近くに貸本屋があった。しかも、普通の書店、古本、貸本を一緒に経営していて、新刊を貸本にまわしていたのだから随分重宝していた。
値段は当時コミック1冊が360円にたいして1泊2日60円で借りることが出来た。おかげで、中学、高校、専門学校に行っている間、随分お世話になったものだ。

少女マンガについて
元々は少女マンガなんかに興味はなかった、男が女の子向けのマンガなんて読めないと思っていた。そんな自分が最初に読んだ少女マンガは「ブルーソネット」(著:柴田昌弘)、他に「スケバン刑事」(著:和田慎二)など、「男性作家の描いた少女マンガ」だけを読んでいた。それから、他の作家のSF物や心霊物など、恋愛マンガでない少女マンガを随分読んでいたような気がする。そうやって少女マンガのコーナーを色々物色している内に恋愛マンガにもはまっていってしまった。

ちなみに、自分はストーリー重視派である。そのため、特定の作家の作品を全てそろえるなんてことは滅多にない。
今、部屋を見回して全部そろっていそうな作家といえば、
 ひかわきょうこ
 野間美由紀
 なかじ有紀
 原のり子
こんなところかな、もちろんこの中の作家さんでも、おもしろくないと思えば買わない作品がでてくるかもしれません。

とりあえず、来週紹介するマンガは一応決めてあるけどまだ内緒。まとめてる途中で変わるかもしれないので。

というところで、新しいタイトルでもよろしくお願いします。
閲覧者が0になるまでは頑張ろうと思ってますので。
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まとめ(彼と結ばれなければ幸せになれない)

以前、「マンガがあればいーのだ」のたかすぃさんが言っていたことですが、「西野も女優という形で真中の夢に関われる」ということをおっしゃっていたのを見たことがあるんですが。
もし西野が「淳平くんの映画に出るのがあたしの夢、だから女優になる」とでも言ったら、西野に対する印象はだいぶ変わってきていたと思います。
西野がそういう生き方を選ぶのなら、蘭世や路実と同じ「好きな人の人生が自分の全て」ということにつながるかも、と思います。

一方、東城は真中の夢のために高校の進学先を変えたりしたのは、「好きな人の人生が自分の全て」とも言えるのですが、蘭世や路実に比べると弱いと感じるところがあります。東城は天地のアプローチで迷い始めていたけど、蘭世も路実も好きな人以外から、求愛されたことがありますが、最初から完全に拒絶しています。
蘭世は、「例え、真壁くんが自分にとって運命の相手でなくても、真壁くん以外の相手に恋はしない。運命だって変えて見せます。」と言い切った。
また、路実は担任の教師から求愛されたが、一度目は「愛されることの感謝と愛することの真実を勘違いしてはいけない」と言い。2度目の時には、強引にキスを迫った先生の唇を噛み切り、自分ののど元に包丁を突き立てて拒絶した。
蘭世と路実に共通して感じるのは、愛される幸せよりも誰かを愛する幸せを第一に考えていることだと思う。
でも、何かのマンガのセリフで「愛は片道だけじゃ育たない、心が触れあわなきゃ疲れて枯れてしまって当然なの」。普通はそういうものなんでしょう。片道だけの愛を育てられるキャラクターはそう多くはないということです。

彼と結ばれなければ幸せになれない その3

彼と結ばれなければ幸せになれない その3

7月12日、追記しました。

最後の3人目は、前二人とは少し違います。
まず、作品の主人公ではありません。そして、ある意味ハッピーエンドとは言い難い結末です。それでも、自分は彼女が幸せだったと思っています。


芙美香(緋の稜線 著:佐伯かよの)
芸者の芙美香は、16歳で初めて座敷に上がる。そこで菱屋百貨店の社長、各務昇吾に出会い、惹かれていく。やがて、女将から水揚げの相手として昇吾をと言われ、頬を赤らめる。それを見た女将は、話を進めようとするが、堅物の昇吾には断られた。仕方がない、向こうがお客である以上無理強いを言うわけにもいかない。アテはあるからと言い、女将もこの話を打ち切る。同じころ、芙美香の友達の千代も水揚げが近づく。しかし、彼女は映画俳優の熱狂的なファンであった。水揚げ前に、どうしても会いに行きたいと思い、芙美香をと一緒に撮影所に向かう。なんとかその俳優に会うことが出来、サインと握手をしてもらう。だが、それでも千代は気持ちを振り切ることが出来なかった。「好きでもない人に抱かれたくない。」その気持ちが、彼女に最悪の決断をさせる。千代は、自ら命を絶ってしまった。それは、芙美香にしこりを残すことになる。
やがて、芙美香にも水揚げの日やってくる。早く借金を返すため、家族に楽をさせたいためと、自分に言い聞かせようとする。しかし、頭の中に響く千代の言葉、「やっぱり、好きな人がいいよね」「好きでもない人に抱かれるなんていやだよね」。
そして、相手を突き飛ばして彼女は座敷から逃げ出してしまう。彼女はそのまま各務社長の家の前まで来てしまう。そこに昇吾が帰ってくる。芙美香に気づいて駆け寄る昇吾、だが彼女の体は冷え切っていた。そのまま、気を失ってしまう。病院で診てもらった後、昇吾は芙美香を本郷のある民家に連れて行く。そこは、家を建て替える時に家財道具を置いておくために買っていた家だった。
数日後、芙美香は母から昇吾が自分を身請けしたことを聞く。だが、昇吾は借用証書を芙美香に渡してこう言った。「これできみは、自由の身だ。芸者を続けるもよし、実家に戻るのもよし、自分の望む通り生きていくといい。」
芙美香にとってはショックなことだった。身請けされると言うことは、自分がその人のものになるということ、好きな人のものになるということは芙美香にとっては嬉しいことのはずだった。だが、昇吾の言葉はその喜びを打ち砕くものだった。
わかっている。昇吾には奥様がいる。彼は奥様と子供が写った写真を肌身離さず持っている。それほどに奥様を大切にしていることも。
それでも、芙美香は自分を押さえられない。
「わたしの体を自由にしても、私の気持ちまで自由にはならない」そう言って芙美香は、自分の想いの全てを昇吾にぶつけた。そして、とうとう昇吾は、芙美香を受け入れた。

7月12日追記

同じ頃、昇吾の妻である瞳子は大阪でスーパーマーケットを開こうと奔走していた。東京と大阪を頻繁に往復する日々、夫の昇吾ともほとんど会えない日が続いている。そんな中で昇吾は、罪悪感を感じながらも芙美香に安らぎを求めていた。
やがて芙美香が妊娠する。だが、芙美香は病気を患っていた、肺結核だった。昇吾は芙美香に子供をあきらめるように言う。一度は承知した芙美香だったが、病院で医師たちが話しているのを立ち聞きする。例え子供をあきらめても一年かそこら、あとは本人の気力でどこまで持つか。
「後1年・・・」それを聞いた芙美香は、病院を抜け出し本郷の家に戻った。連絡を受けた昇吾は家に向かう。
「私はここで子供を産みます。」彼女の決意だった。例え、自分の命を縮めることになっても、この人の子供を産みたい。その思いが彼女を動かしていた。
わかっていた、たとえ昇吾の子供を産んでもその子は日陰の身、向こうの子供と同じようには暮らせない。それでも、芙美香は自分が生きた証を、あの人を愛した証を残したいと思っていた。

やがて妻の瞳子が感づき始める。昇吾も、瞳子に真実を話すことを決意する。そして瞳子は芙美香の元を訪ねることにする。
「これがもし、あの人の子でなくても・・・それでもやっぱり産みたかったと思います。」
この言葉が、瞳子に過去を思い出させる。彼女は、昔望まれない子身ごもり、苦しんだことがあった。それでも瞳子は、たとえ昇吾と別れることになっても自分の子を産む決心をした。
「頑張っていい子を産むのよ。この子にとって、あなただけがたよりなんだから」
そう励まして瞳子は出て行った。妻として夫を許すのは難しい。だが女として捨て身で子を産もうとする彼女のことは理解出来る。その気持ちが彼女にもう一つの決心をつけさせた。おなかにつめものをして、周囲に妊娠したようにみせかけ、芙美香の子を自分の子として育てることにしたのだった。

大阪で開店したマーケットの様子を見に来ていた瞳子は、東京から連絡を受ける。芙美香が血を吐いて入院したのだった。病院に見舞いに行く瞳子、目を覚ました芙美香は瞳子のおなかを見て驚く。だが、「いいえ、私の子供はここにいるわ、あなたのこのおなかの中に。」それを聞いて芙美香は涙をながす。「安心して・・・産んでいいんですね。安心して・・・」
自分のわがままで、たとえ無事に生まれたとしてもずっと日陰で生きていくことになるかもしれない、そう思っていた。だが、もうその心配はしなくてもいい。自分は、この子を無事に産むことだけを考えていればいい。後のことは、この人が見てくれる。昇吾さんの選んだこの人なら、きっと立派にこの子を育ててくれる。芙美香にはそんな確信があった。
病院を出た瞳子は、姉の寿々子の家によった。そこで芙美香の姿を思い出す。やせこけた頬、ほとんど骨と皮だけのような手、それでも彼女は生きる力の全てを子を産むことに使い切ろうとしている。瞳子はその姿を思い出して迷っていた。子供をあきらめて治療に専念すれば、もう一度人生を生きられたかもしれない。安心して子供を産みなさいなんて、傲慢だったのではないかと。そんな瞳子を寿々子はしかる。人の生き方をそう簡単に他人がどうこう変えられるなんて、それこそ思い上がりだと。

そして、寿々子の家に電話が入る。それを聞いて急いで病院に戻る瞳子。病院では女の子が生まれていた。医師から、おなかの中でちゃんと抗体が出来ているから大丈夫と言われる。それを聞いて芙美香は、お乳をやりたいから起こしてくれという。
「名前をつけてあげて・・・母親から与えられたものを一生持って行けるように。」
「望まれて、恵まれた、幸せな子であるように・・・望恵と。」
・・・望恵はまだお乳を飲んでいた。
「飲ませてあげて思い切り・・・もう、これが最後なんですもの」

昭和26年6月、芙美香17歳・・・・逝く。



周囲の人間を傷つけないために自分の恋を終わらせた東城。
周囲の人間を傷つけることがわかっていた(または、そのことに目を背けていた)、それでも昇吾に自分の全てをぶつけた芙美香、考えてみたら本当に正反対の生き方といえると感じました。

基本的には金曜の晩に投稿する予定にしていますが、今回は大分遅れました。すいません。
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