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西野つかさは天使か?

西野ファンがよく言っていることだが、「かわいいから」、「真中なんかに尽くしているから」というのがだいたいその理由に当たると思われる。

「かわいいから」というのは、人それぞれの好みの問題でどうこう言っても仕方がない。西野が真中を好きなことが理解しづらいのと同じで他人の好みを否定しようとしても仕方がないと言える。

「真中なんかに尽くしているから」西野は天使なんだという主張は、わからなくもないと思っていたのですが、ちょっと変わりました。
別に西野は嫌いな相手に尽くしている訳じゃないんです。好きな男の子に尽くしていて、彼に振り向いて欲しいから頑張っている。そう考えると普通の女の子とそう変わらないようにも見えてきます。なので、自分の出した結論は、
「西野つかさは、真中淳平に片想いしている普通の女の子」
と考えています。

もう一つ天使について、自分の中で天使のイメージというと慈愛というイメージが強い。そういう意味では、自分自身の幸せを第一に考えているいちごのキャラクターの中に天使はいないと言える。強いて言えば、東城が真中や周りの人を傷つけないために自分の恋を閉じようとしたこと。真中が西野と旅行に行ったときに西野が幸せになることだけを笹舟に願っていたこと。桜海学園脱出事件で、打算なく真中を助けようとした西野の行動。
以上、三つぐらいですか。
ただ、東城の場合は好きな人の幸せを願って、とも言えるのですが、真中と西野の場合は、好きな人のためというより、苦しんでいるから、困っているからという意味合いが強いと思えます。やっぱり、自分の幸せよりも好きな人の幸せを一番に考える天使のような人間はいませんね。

「ラストシーンは君と」の感想

「夢紡ぐ糸」第5話の解説で少し紹介しました「ラストシーンは君と」真中と東城の恋愛エピソードとしては最高だと思っています。
なんと言っても、2人が高校時代の初恋を引きずって結ばれたんじゃなくて、一緒に仕事をしている間にお互いが、かけがえのない存在だということに気づいて結ばれたという展開が気に入っています。特に東城の告白シーン。
>意見が合わなければケンカもして、私の嫌なところも知られちゃってるし、真中君が時々すごい頑固だったりそのくせヘンなところで優柔不断だったりすることも知ってるし

よく「恋は盲目」なんて言われますが、高校の時の東城には当てはまるような部分があったと思います。まったく知らない訳ではないにしろ、そういう真中の欠点に目を瞑っていたようなフシはあるように思います。
対して、お互いにいいところも悪いところもよく知った上で「好き」と言えるのは個人的に理想的な恋愛だと思っています。

真中と東城はこれでいいとして、腑に落ちないと思ったのは西野のほう。
自分のイメージとしては、西野は迷うことなくフランスに行くことよりも真中を選ぶと考えていました。

ただ、最近は違う解釈を考えています。
西野は真中の気持ちの変化に気づいていた。だから、フランスからオファーが来たときに最後の賭けに出ることにした。真中が自分との関係を進める気があれば、フランス行きを断って真中のそばにいたかも知れない。でも真中が踏み出すことができなければ真中から離れてフランスに渡ろうと思っていた。そういう解釈をたててみました。
これなら、自分は西野の行動に納得がいきますね。

キャラクターが成長しない物語なんて魅力はない

ポップ
バット
弥彦

いずれも、ジャンプマンガの脇役たちだが、自分は主人公より応援している。

ポップ(ドラゴンクエスト ダイの大冒険)
最初は、強い敵が現れると逃げ出すような臆病者だったが、中ボスクラス?のクロコダインに挑んでからどんどん成長していった。

バット(北斗の拳)
最初はただ、ケンシロウの後をついて回る悪ガキだったが、ケンシロウがユリアと姿を消してから、リンをもう一度ケンシロウに会わせようと命がけで彼女を守っていた。

弥彦(るろうに剣心)
初登場はスリをやらされている子供だったが、剣心の強さに憧れて神谷道場で剣の修行に励む。十本刀の一人や暗器使いを倒して成長していき最後に剣心から逆刃刀を託される。

こういう、最初は弱キャラだった脇役が成長して強くなっていくのがものすごく好きだ。
真中と東城にしても、本編で成長していく様子が描かれていたらもっとよかったと思っている。それでも、最後に二人が高校生の頃よりずっと成長したと思わせる終り方をしているから、まだ自分は「いちご100%」にこだわるだけの価値があると思っている。

たとえば「サラダデイス」、サンデーに連載されていた恋愛オムニバスだがほとんどメインと言えるカップル「由喜と二葉」最初は結構期待して読んでたんだけど、由喜への誕生日プレゼントを完成させるために別の男の家に入り浸っているという展開からおかしくなり始め、一度別れてからやっと少しいい仲になったにもかかわらず、両親が再婚して一緒に暮らせるからと、由喜から離れようとする。結局、姉の説得で戻ろうとして追いかけてきた由喜とばったり、そこで「もっと努力するから、だから一緒にいさせて」と言って元のサヤに収まるのだが、数年後二人の結婚式前日というシーンで由喜が「俺たちだって、まだまだだろ」というセリフを見たとたん、「二葉、成長してない。」そう思ってしまって、熱が冷めました。サラダデイズは全巻売り払いました。

やっぱり自分にとってキャラの成長は重要です。もし真中と東城が高校時代とほとんど変わらないまま終わっていたら、こんなことはやってないでしょう。「後味の悪いマンガを読んでしまった。」と思ってさっさと忘れようとしていたかも知れません。

彼と結ばれなければ幸せになれない その1

以前、何度か書いたことですが、「淳平と結ばれるのが唯一の綾・つかさの幸せだ」これを否定しています。
そう感じる一番の理由は、この3人、「好き」という言葉は似合っても、「愛してる」という言葉が全然似合わない。その程度の印象しか感じられないんですよね。他にも、東城も西野も、自分の人生の全てを真中の人生に賭けていると言えないところがそう感じる部分でもあります。

自分の人生の全てを相手の人生に賭けるということ、これについて、具体的にそれぞれのマンガの3人のキャラクターを紹介していこうと思っています。

江藤蘭世(ときめきトゥナイト 著:池野恋)
主人公、江藤蘭世は人間界に住む魔界人、噛みついた対象に変身する能力を持っている。
彼女は、転校という形で初めて通った中学で人間の真壁俊に一目惚れする。しかし、彼は王妃とともに魔界を追われた魔界の王子だった。封じられた魔界人の能力が覚醒してしまい魔界から命を狙われる俊、蘭世は命の危険を知りつつも俊を守る決意をする。やがて、誤解が解け無事事なきを得るが、今度は冥界の侵略が始まる。冥王ゾーンの策略に翻弄される俊たち、しかし俊は何とかゾーンを倒すことができた。が、ゾーンはその前に自分の体を二つに分けていた。片割れを失ったゾーンは一度は引き下がり、身を隠す。一方、ゾーンを倒した俊は、魔界人としての能力を使い果たし、人間になってしまっていた。俊を魔界人に戻すことは難しく、彼は人間として生きていくことを決める。しかし、彼には心配なことが一つあった。2000年前も冥界の侵略があったときにも、それを食い止めるのに当時の魔界の王子が魔界人の能力を使い果たし人間になっていた。そしてそのときの王子の恋人は彼を追って人間になり、人間界で暮らしていた。

「蘭世が自分を追って人間になるかも知れない。」
俊がずっと心配していることだった。
そして、その心配を払拭するために彼は決断する。

「話がある」と言って蘭世の部屋にやってきた俊。
俊は、蘭世に別れを言いにやってきたのだった。
実際に告白されたわけでもない。それでも蘭世は想いた通じ合ったと思っていた。納得したくない蘭世は俊の本音を聞き出そうとする。そして、俊の口から出た言葉は、

「迷惑だ」

蘭世はその場で気を失ってしまった。
俊は彼女をベッドに寝かせると、家を出て行った。
「真壁くん、好きよ・・・いつだって、どんなときだって、ずっと、ずっと・・・」
2度と聞けない言葉が、彼の頭の中でこだまする。

翌日、泣きはらした目で登校する蘭世。心配した友達が話しを聞く。友達の助言とともに、蘭世はもう一度自分の気持ちを確認する。
「真壁くんが、わざとわたしをつきはなしたのだろうと、本当にわたしを嫌いになったのだろうと、わたしの気持ちは変わらない。」

そして、
「なにも、もとめない。なにがおこっても、真壁くんに責任はない。すべてわたしが勝手にしたこと。」
蘭世は、俊と同じ人間になることを決意する。

一方、冥王ゾーンは俊の命を狙っていた。
そのころ、人間になった蘭世は、片想いながら俊のために弁当を作っていた。以前、俊からもらったお守りのペンダントが赤く点滅する。それは、俊が父である魔界の大王からもらったお守りで中には王家に代々伝わる指輪も隠されていた。点滅するお守りを見て蘭世は、俊の身になにかあったんじゃないかと思い、俊の元に急ぐ。
ゾーンは、俊から王家の指輪のありかを聞きだそうとしていた。もちろん、俊はそのことを聞かされてなかったため知らない。そこに蘭世が到着する
蘭世を捕まえたゾーンは、俊に指輪のありかを話すように脅しをかける。
蘭世は、ゾーンに噛みついて逃げる。その時、俊は気づいた。
「変身しない?」
手下に蘭世を追わせ、ゾーンは俊に銃を向ける。気づいた蘭世は、手下たちを振り払い、俊の元へ急ぐ。俊をかばう蘭世、弾はお守りの力で跳ね返したが、衝撃で倒れ込む。そのとき、ペンダントが割れて中から指輪が出てきた。その指輪が強烈な光を放ち、苦しみだしたゾーンたちは退却する。
気がついた蘭世は俊のことを心配するが、「俺のことはどうでもいい!」俊は蘭世を抱きしめる。
「江藤・・・」
俊は彼女になにか言おうとするが、
「とても、言葉にできない。」
ずっと、自分を守ってくれている蘭世に伝えきれる言葉はなかった。

蘭世は自分が人間になったことを話そうとするが俊は止める。気づいていた、だからなにも言わなくていいと。そして蘭世に誓う。
「おれは非力だが、これからはおれにおまえを守らせてくれ」と。



・・・少し長すぎたかな?ここを読みに来る人で「ときめきトゥナイト」を読んだことがあるなんて人はまずいないだろうから、内容をある程度説明するのに随分長くなってしまいました。
魔界人というのは、いろいろな超能力を持ち、永遠の命をもつもの。それでも人間になる決意をした蘭世は、自分の人生の全てが俊とともにありたいを願っていたと思う。

彼と結ばれなければ幸せになれない その2

二人目の紹介です。
今度は「ときめきトゥナイト」よりもさらに古いです。

水穂路実(アリエスの乙女たち 著:里中満智子)
主人公水穂路実は、転校先で同じおひつじ座生まれの久保笑美子と知り合う。二人は、自分たちが異母姉妹だということを知る。
しばらくして、二人は同じ男性の磯崎高志を好きになるが、路実は笑美子を思いやって身をひくことにする。路実に惚れていた不良の結城司は、彼女が泣いているのに気づき、磯崎に詰め寄り殴った。
一方的に殴られて治療をしていた磯崎の元に警察がやってくる。彼の父が浮気相手の女性と心中を図ったらしい。
数日後、路実は笑美子と一緒に磯崎の父の葬儀に参列した。受付をしているところに結城司が姉の代わりとして焼香に来た。結城の姉も以前、磯崎の父の浮気相手だった。そこで路実は結城が私服で来ていることに気づく。磯崎への暴行事件が元で彼は、退学になっていた。しかし、彼の表情は学校で見たようなギスギスした様子はなく、晴々したやさしい印象を路実は感じていた。そこで、彼女は以前彼が言っていたことの疑問をどうしても聞きたくなった。

男にとって、言葉は第3の価値しかない。
第2の価値は行動。

以前、彼はそこまでしか言わなかった。第1の価値は自分で考えろと。

路実は、もう一度彼に第1の価値を尋ねてみることにした。

「言葉は行動を説明し付け足すための表現だ。そして、行動は・・・
生きる姿勢を表現するためだ。」


そう、その人の生き方によって行動が決まり、行動によって言葉が生まれる。

路実は、ここから結城の価値観に共鳴して惹かれていくことになる。

数日して、路実は結城が工事現場で働いているのを見る。気がついた結城が声をかける。そこでちょうど昼の時間になり食堂にさそわれる。どこか憎まれ口のような好き勝手な会話をしている二人。だが、とても楽しそうだった。そして、路実は自分の気持ちに確信を持ち始める。

「好きよ、あなたが」
食堂を出たところで自分の気持ちを伝える。
「そうか、わかった」、結城の素っ気ない返事。
しかし、二人にはそれで十分だった。

これから先、二人の人生は重なっていくと思われたが、それが暗転する。
結城は、在校していた頃の不良仲間の敬子を妊娠させていた。結婚を迫る敬子、結城は「結婚はできない。生まれた子は自分が引き取る」と言うが、あきらめられない敬子は、歩道橋から飛び降りようとする。敬子をそこまで追い詰めてしまったことに責任を感じ、結城は敬子との結婚を承諾する。
それは、ふたりの苦悩の始まりだった。

彼が結婚してからも、結城への想いを断ち切れない路実、結城もまた結婚というかたちで責任をとったといえるが、敬子を愛することはできなかった。やがて、結城はある決意を固め始める。そして、話があると言って路実を待ち合わせる。

「愛人になれ」それが結城の言葉だった。
路実は・・・拒絶した。中途半端な愛などいらないと。そして、結城の元を去っていく。結城は、引き留めなかった。
彼にはわかっていた。彼女が出す答えを。これで、路実は自分を忘れることができる。そのための行動だった。
だが、結城が路実のことはわかっているように、路実もまた結城のことをよくわかっていた。しばらくしてから、路実は考え始める。結城には自分が出す答えがわかっていたはず。にもかかわらずあんなことを言ったのは、自分が結城のことを忘れるようにし向けるためだったのではと。

一方、結城は中退してから弟子入りした陶工の家で焼き物にやっていた。しかし今日は、路実の面影がちらついて注意が散漫していた。それがバーナーの異変に気づくのを遅らせた。師に注意されバーナーを調整しようとした時、窯が爆発した。破片が目に当たり、目の痛みを訴える結城、病院で目をいたわるように言われる。だが、結城は窯にもどるなり一心に焼き物に没頭した。どうしても焼きたいものがあった。思うとおりの色が出せず、何度も失敗を繰り返す。それでも結城は焼き続けた。
そして、完成させた。師匠が工芸展に自分の作品の代わりとして出すというほどに見事な深みのある赤だった。それは、彼が唯一愛するひとの色だった。
しかしその代償は大きく、結城はしばらくして完全に失明してしまう。そして敬子は、失明した結城、体をこわしている結城の姉、そして息子大介の世話にしばられたくないと言って家を出てしまう。

体をこわし、伏せっていた結城の姉は、結城の代わりに働きに出ることにする。玄関を出てすぐのところで路実がいることに気づく。彼女は失明したと聞いて結城を心配して様子を見に来ていた。路実がそれだけ弟のこと心配していると知って、姉は路実をつれて一度家に戻り結城に、路実に世話をお願いできないかと提案する。しかし、結城はそれを拒絶した。あの人のことはもう忘れたい。彼女も自分のことは忘れているだろうと。
ショックを受ける路実。それでも、路実は彼のそばで彼の世話をしたいと思った。そして、姉に頼んで、口のきけないおばさんということで、彼の世話を始める。路実は、その中で満ち足りた幸せを感じていた。

しばらくして、結城は姉に庭に仕事場を作って欲しいと頼む。目が見えなくても、焼かなければいけない、ただ一つの言葉を言うために。そんな決意を秘めていた。
そして、それを見ていた路実は結城の師匠の元に行き、弟子入りを申し出る。それは、結城の目となって一生を送る決意だった。師は自分は弟子をとらない主義だといい、娘の千尋に教えるように言った。厳しい指導が続く、一言の弱音も吐かずについて行く路実。しかし、過労と貧血で倒れてしまう。

体調が回復して結城の家に行く。結城は見えない目で一人で焼き物に取り組んでいた。すぐに、結城の手伝いをする路実。結城は彼女が焼き物を勉強していたことに驚いていた。ほどなく、焼き上がりの時間になる。火を止めてもらったところ言う。
「自分は土とくすりの調合と温度と時間を考えただけ、実際、乾燥させたりやいたり薬をかけたのは・・・・あなたです。」そして、さめるまでここにいるという。路実も一緒に待つことにした。
やがて、夜が明けて、窯から出す時間になった。
出した壺にふれて、結城は自分が出したかった肌ざわりのものが焼き上がったと確信する。そして、
「おまえの肌だ! 路実!」
今の自分には資格がない。その言葉を言えるだけの自信が欲しかった。彼はただ一言、その名を呼ぶために、彼女の肌を焼いていたのだった。




あらすじの中に入れませんしたが、路実は朝夕に焼き物、昼は結城の世話をするため、高校を自主退学しています。
本当に、自分の生きる道は結城とともにある。と思わせるキャラクターでした。

追記、
この話で出てきた三つの価値、これを真中に当てはめてよく考えたことがあります。
第3の価値、言葉は西野への告白。
第2の価値、行動はその後のキス。
言葉で、信用できないと言った西野に、キスと言う行動で示した真中。
一度は、それで安心していた西野も、まだ不安を抱えていた。そして、
第1の価値、生きる姿勢として映画監督を目指すというはっきりとした自分の目標を持って、どう生きるかを示して、西野は真中を信じられると感じた。

バレンタインの時の二人のやりとりを考えている時に、思い出して当てはめました。真中の生きる姿勢が変わったから、西野の不安が消えた。というのが自分の解釈の一つです。以前、<「西野は東城が告白したことを知らない。」>で書いた解釈の根本と言えるかも知れません。
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